「空の庭、星の海 − イバラード博物誌U

            
発行:架空社 サイズ:20x23.5cm  カラー作品107点掲載 
   1997年1月 初刷 /1998年8月 2刷


イバラード博物誌では、あまりふれられていなかった海と陸の景色を特集している。
イバラードについては、いまだ知られている部分が少ないため旅行者からの情報などを収集していくしかないため
この特集は待望の解説本と言える。
 また、イバラードの鳥瞰図がはじめて公開され、全貌があきらかになりつつある。

以下、内容を抜粋致します。

         作品「イバラード鳥瞰」
         空からみたイバラードにはたくさんの、興味深い地形がたどれます。
         今回はまず左側の海へ降りてみましょう。水辺にそって流れをのぼれば
         そこには未知の、森や野山が広がっています。


海   *沿岸* 作品「スパイラル」         
         この海域には特にたくさんの星が集まってくるので、
         その影響で重力の分布も変化するらしく、
         他では見られない螺旋状の島が、星と一緒に、いつもゆっくり回っています。
         伝説の「めげゾウ」は、こういう場所にもよく現れて、
         今日も、もの言いたげにすわっています。          

    *島*  作品「春の渚」
         この島は暖流の中にあることが、水の色からわかります。
         東屋を浜に作っておけば、海から来る龍はそこに留まり、
         人の住まいまではやってこなくなると、昔は言われていましたが、
         今は気にする人もなく、貝ひろいする子供たちの休憩所になっています。

         作品「多島海」
         小さな島が無数に散らばり、人の住むいくつかからは、
         煙がのどかに立ち昇っています。
         通り過ぎるには惜しい眺めですが、立ち寄るのはまたの機会に譲りましょう。
         なぜなら、星の数ほどあるこの島の中には、
         その人がかならず住み着きたくなるものが、ひとつあって、
         その島に出会うと、ここから帰れなくなると聞きました。

         作品「多層海の小島」
         海の水は寒暖で層を作り、大気の層の間には雲が浮かびます。
         それぞれが光を反射すると、私たちの目では区別がつけ難く、
         まるで層状に重なる世界のようです。

    *段丘* 作品「回廊」
         広い入り江を巡る回廊から海へ向かって幾重にも下っていく滝と水面が見えます。
         ここはこのあたり一番の景勝地で、1年を通じてたくさんの人が訪れます。


   *水族園* 作品「海の友だち」
         回遊式の水族園につきました。
         水槽には海の生態が再現され、売店には海の記念品が並んでいます。
         この台地にはラピュタも来るし、雲や星の眺めも雄大で、
         子供達とのピクニックには絶好です。
         海の好きな人になら、魚たちも安心して出てきます。
   

水辺  *庭園* 作品「Nakatsu の庭」
         眺めが開け、見渡す限りの水路式庭園に出ました。
         この地名からもわかるように、
         昔ここは、海から川を登った舟の停泊地で、
         この庭園は、その歴史を思わせる作りになっています。
         そしてまた一方で、この庭園は、
         世俗の水辺から船出し、豪奢な館を経て仙境の庭へ入り、
         より高く清らかなところへ戻れば、そはもとの日常という、
         日本の茶の庭にも似た、思想の表明にもなっているようです。

市街 *商店街* 作品「光る店」
         お店の人が目を離し、辻のにぎわいが途切れると、 
         にわかに店の品々は、思い思いの光を放ち、勝手に踊り始めます。
         こういう時にはきっと探していた品が見つかります。

         作品「花火屋」
         イカやバクの奇妙な手つきで説明されると、花火もまるで魔法です。
         どれもが買わずにいられない、宝のように思えてきます。

丘陵 *きのこ* 作品「きのこ森の店」
         台の上には色とりどりの「きのこグッズ」が並んでいます。
         でも一番の宝物は、庭にまくのが楽しみな「きのこの胞子セット」。
         お客もいつも探しているし、店でも買ってほしそうなのに、
         なぜかいつもものかげに、つつましやかに置かれています。

森   *広場* 作品「モトマチ(古いアーケード)」         
         幾多の歳月をくぐってきた、歴史の長いアーケードです。
         店に座るめげゾウは商品なのか、
         それろも頭に載せた鳥の巣を売っているつもりなのか、
         なんとなく聞くのがためらわれます。
         
 
    
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